第一区画

 畑は土が命です。いい土を作ることができるかどうかが、勝負の分かれ目です。周りの人たちからは、「土作りには3~4年かかるよ」あるいは「10年かけてやっとこの土になったんだから焦らずにやりなさい」と声を掛けられました。

 畑づくりを本業としている方々がいうのですから、確かにそうなのでしょう。でも、3~4年、ましてや10年も待っていたら、何もできずに終わってしまうではないですか。そこで、越麻呂流のやり方で、土作りに挑戦です。

 幸い、この土地の前の所有者や、古くからこの地域に住んでいる人たちから話を聞くと、もともとはこのあたりで牛の放し飼いをしていたそうで、畑も作っていたりしたそうです。

 それならば、一気に勝負をかけましょう。まずは草を刈りとって、更地状態にします。


 その後、バックホーで「天地返し」を行うという、荒業に挑戦です。そのために、大型特殊の免許も取得しました。

 そして、土を作るには一番望ましいといわれている「馬糞堆肥」を大量に投入しました。初年度約70トン。その後も毎年数十トン投入しています。

 

 堆肥投入後は、トラクターを使って土に堆肥を鋤き込み、耕運機で畝を作っていよいよ本格的な野菜作りを始めたのです。

 第一区画には、ブナの木の苗木を40本仮植えしてありましたが居住区の庭に、植え替えました。

 


 第一区画での近くに、もとから柿の木がありました。この柿で干し柿を作ったのですが、表面に自然に雪ががかぶったように白い糖分が現れ、大変おいしい干し柿になりました(詳しくは、Esperanza Farmの収穫物のページに掲載されています)。



 その後畑には毎年完熟馬糞堆肥を投入。今では300坪ほどの立派な畑になりました。収穫物も種類が豊富です。 

 ミニトマト、キュウリ、ナス、レタス、ニラ、スナップエンドウそれにアスパラ、オクラなどの夏野菜をはじめ、玉ねぎ、ニンニク。そしてジャガイモやサツマイモにサトイモ、ヤーコンといった根菜類。

 2017年には新たに落花生に挑戦し、無事収穫できました。もちろん大根、ニンジン、カブやスイカまで。2018年には何を植えましょうか。

 

 第一区画には野菜に他に果樹の苗木も植えています。植えてあるのは、ポポー、イチジクのロングドゥート、クワ、千成クコです。

 ポポーの代表は「あずさ君」です。立派に成長しました。そろそろ実が生るでしょうか。他にも「あさひさん」や「あらた君」もいます。第三区画のトーマス君と張り合っています。