越麻呂の酒器


熱燗にぴったり「刷毛目」


 

秋にだけ使うぐい吞み銘「紅葉」 

 

松本洋一さんの「馬上杯」。

 

 この「馬上杯」を、温泉宿に「マイ盃」として持って行ったのですが、作務衣姿で食事をしている際に、袖にひっかけてしまい、床に落として割ってしまいました。その後金継をしていただいたところ、逆に貫禄が出てきて、日常愛用するようになりました。

 そして、愛用すればするほど、酒が染み込んでいき、お酒祖注ぐたびに、灰釉を被った中の表面が怪しげに私を誘惑するのです。

 購入してから20年くらいたつでしょうか、とても現代物とは思えないような、土の力を感じさせる、魅力的な一品となりました。